北朝鮮と韓国のトップが歴史的な会談を行ったことで、両国間に融和ムードが生まれ、それを取り囲む周辺国の情勢も刻一刻と変わりつつありますね。
翻って日本では、相変わらず森友問題などもちろん重要ではありますが、少なくとも今の段階では、日本の国益を守るためにも優先すべき懸案事項があると思います。北朝鮮と韓国との今回の会談で変化した情勢の中で、日本がアジアにおいて、そして国際社会において存在感を維持するためにやるべきことがあるのでは?と思ってしまいます。
さて、そんな北朝鮮と韓国のトップが歴史的な会談で、金正恩(キム・ジョンウン)氏が12名もの屈強そうなSP(ボディガード)を従えて、車で移動する様子が話題となりました。
で、そもそもそんな大勢のボディガードをわざわざ並走させる意味があるんでしょうか?
金正恩(キム・ジョンウン)乗車のベンツとは?
今回、金正恩(キム・ジョンウン)氏が乗っていたのは、ドイツのダイムラー社の最高級車メルセデス・ベンツSクラスのリムジン型の車両でマイバッハになるかと思います。
引用:instagram(CNN)
そもそも、2002年にメルセデスから販売されたマイバッハには、全長5.7メートルのタイプのリムジン全長6.2メートルの2種類ありました。このときの車両価格は、日本では4000万円!を超えていました。ちなみに、2015年に日本で販売されたSクラスは、長さがさらに約20cm大きくなりました。
もちろん、各国かかってくる関税等の違いがあるので、今回金正恩(キム・ジョンウン)氏が乗っていたSクラスが日本での販売価格と同等とは言えないと思います。
ただ、金正恩氏が乗っていたベンツがノーマルなワケはなく、当然ながらガラス窓もボディも防弾使用になっています。どの程度の防弾かというと、厚い防弾ガラスはもちろん、仮に地雷や手榴弾などが車の下で炸裂しても、内部を守る堅固な作りになっています。
さらに、ボディは特殊放火処理しており、8個ものエアバッグが2段階で作動する作りになっています。乗っている対象者の体重を認識して体重によって注入空気量を自動で調節するという優れものです。
ですので、購入に当たってかかった金額が、車両価格も入れると、軽く1億とか超えてしまうんじゃないでしょうか。
金正恩・SP12人が車と並走の意味があるの?
この点、つまり金正恩氏の脇を取り囲むようにしてSP12人が並走していた光景・・・防備としての実際的な意味があるのかどうかですが、結論からいうとほぼ無意味でしょう。
オートバイなどで警護するならまだ分かりますが、警護の有効性という観点から考えた場合、無意味といえるでしょう。
もちろん、これほどの人数で警護していることで、攻撃側を威嚇する抑止効果という意味ではある程度意味はあるかと思います。また金正恩氏が乗り降りの際に、「人間の盾」となり守るという場面においては有効でしょう。
むしろ、金正恩氏なりの、自分を大物に見せる演出・・・パフォーマンスなのではないかと思います。
まとめ
今回、金正恩氏の乗っていた車両に注目してみました。これが欧米の諸国のトップなら、実際的な護衛手段しか講じないと思います。
引用:instagram(CNN)
あくまでも合理的かつ整合性のとれた防備しかしないですよね。
12人ものSPを自分の乗る車両と並走させていた金正恩氏のケースでは、あくまでも自分を大きく見せるためのパフォーマンスであり、ある意味中国や朝鮮半島に特に見られる「面子」の文化の影響ではないかと思います。
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