アメリカ・トランプ米政権が、「宇宙軍」の創設計画を明らかにしました。2020年までの創設ということですが、ここでは、宇宙軍の創設のなぜなのか目的や理由、敵国はどこなのか、UFOがもし現れたときには、対峙するのかなどを紹介します。
宇宙軍とは?目的は?装備は?
そもそもアメリカ宇宙軍(United States Space Command:USSPACECOM)は、かつて存在したことがあったアメリカ軍の統合軍の一つです。その設立は結構古く1985年です。
考えてみれば当時は冷戦真っただ中だったので、対ロシア(当時ソ連)からの危機にさらされていた面はあるでしょう。
しかし、設立から約17年経った2002年にアメリカ戦略軍に整理・統合されました。
前述にも触れたようにその目的はいくつかに分かれており・・・。
・通信衛星・偵察衛星・航法衛星・気象衛星などの運用
・人工衛星の交通整理や宇宙ごみ対策
・弾道ミサイル発射の早期警戒
・通信・コンピューターネットワークの運用
・対サイバー戦
こうみると、かなりの部分、空軍の活動と被っている部分も多く、実際に組織体系としては、空軍に属していることもあり、今更?という声も聞こえてきそうですね。
その軍備力ですが、現段階で3万6000人を超える関係者を雇用し、GPS衛星ネットワークやX-37B宇宙船を飛行させ、運営管理するといった謎の活動を行ってきました。また、非機密扱いの宇宙システムに年間70億ドル以上を費やしているとの報告もあります。
参照:ナショナルジオグラフィック日本版
謎多き無人宇宙船…米空軍のX-37B、軌道滞在200日目 (ディスカバリーチャンネル NEWS) – LINEアカウントメディア https://t.co/qQCjsMn0Tl #linenews @news_line_meから
— MIG@TADOKU (@mig_tadoku) 2018年4月18日
ただし、もし「宇宙軍」として本格的に独立するなら、陸軍や海軍といった既存の軍と同レベルになるので、ペンタゴンにも専門の部署が設けられ、士官学校も創設されるなど整備される必要もあります・・・。法整備も整える必要もありますね。
トランプ大統領の肝いりの計画とはいえ、なかなか実現までのハードルは高そうです。
宇宙軍・敵はだれ?UFOは?
宇宙軍の仮想敵国はどこなのでしょうか?
真っ先に浮かぶのはやはり中国でしょう。中国はすでに「中国宇宙軍」という名称で宇宙軍を保有し、《衛星攻撃兵器=ASAT》の開発にも取り掛かっています。
すでに、地上発射ミサイルでの中国の自国の気象衛星を破壊した実験も成功させたことは知られていますし、2014年には相手国の衛星を破壊せず無力化する実験に成功するなど、明らかにアメリカにとっては気になる存在でしょう。
中国が宇宙での覇権を握ろうとしている動きがあり、それをけん制する意味というのが一番大きいんじゃないでしょうか?
もちろん、荒唐無稽な話になるかもしれませんが、宇宙人がUFOに乗ってせめて来た場合にはそれを迎え撃つのも、宇宙軍でしょう。。
それが可能かどうかは別として・・・
まとめ
アメリカ宇宙軍というと、ガンダムをはじめとするマンガの一コマにも聞こえるかもしれませんが、100年後の世界は、普通に世界の強国は宇宙に自国の宇宙軍を配置して・・・という時代もあるのかもしれません。
それにしてもトランプ米政権が、ここまで「宇宙軍」の創設に力を入れるのは興味深い気もします。そして、法案が成立するためには、アメリカの場合上下両院での承認が必要となるため、実現するかどうかは不透明ですね。
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