ＢＧ・上川隆也死んだのは本当？太もも撃たれて本当に死ぬことはあるのか？

ＢＧで上川隆也が死んだ？しかも太ももを撃たれて・・・といっても、これはキムタクこと木村拓哉さん主演のドラマ「ＢＧ～身辺警護人～」の第７話のラストでのシーンです。

上川隆也さんが演じる日ノ出警備保障身辺警護課課長の「村田五郎」が、レストランに立てこもっていた犯人が撃った拳銃の銃弾で右太ももを打ち抜かれ、搬送中の救急車内で殉職したとみられる衝撃のシーンが描かれ、ネットを騒然とさせています。

でも、そもそも右太ももを撃たれて死ぬことなんてあるんでしょうか？

ＢＧ・上川隆也死んだ？太ももを撃たれて死ぬ、は本当？

今回のドラマＢＧでは、「村田五郎」こと上川隆也さんが搬送される救急車内での救急隊員の呑気さやスローリーさが、個人的にはものすごく気になりました。

が、それは本筋から外れてしまうので、ここでは、そもそも太ももを銃で撃たれて命を落とすことがあるのか？（もちろん、上川隆也さんが殉職するとまだ決まったわけではありません）を書いてみたいと思います。

結論からいうと十分にあり得ます！

ただ、戦場で使用される銃は口径が大きかったり、破壊力の点で、今回ドラマで使用されていた拳銃とは比較になりません。そもそも戦場ではメインの銃器として拳銃を使用する兵士は少ないでしょう。

ですので、一般的に護身用や警察が使用する拳銃に置き換えて考えてみましょう。

たとえば、護身用や警察が使用する拳銃では、9mmの弾丸が使われることがあります。その場合、時速約1,450km（900マイル）の速度で弾丸が飛んできます。

ただし9ｍｍの口径の銃というと、日本では特殊攻撃用に用いられることが多いです。

いずれにしても、その弾丸が人間の身体に当たるということは、弾丸の威力を身体がすべて吸収するということ。弾丸は身体に穴を開け、そのエネルギーで人体を飛ばします。

ちなみに、興味深いデータがありますが、それが・・・いわゆる”その筋の方”の被弾した際の死因データ。そもそもこうした方でないと、銃撃を受ける機会はそれほど多くないですよね。

そのデータによると、その死因の60％が、「失血性のショック死」。この場合のショック死というのは、別にびっくりして死ぬということではありません。

この場合の”ショック”というのは「急性循環不全」のことを指します。撃たれたときに、出血し、体内を循環する血液が失われて、各臓器に血が回らなくなった状態で、血液量が早期に回復しなければ死に至り、それが”出血性ショック死”というわけです。

よく映画やドラマで、撃たれて即死しているシーンもあったりしますが、現実ではそれよりも徐々に失血してやがて死に至ることの方が多いということですね。

ですので、今回のドラマＢＧで上川隆也さんが撃たれたあと、搬送中の救急車内での救急隊員の呑気さが、一刻も早く病院に送り届けて輸血をさせなくてはいけない状況からすると、あり得ない動きなわけですよね。

ちなみに、今回のような出血性ショックの「急性循環不全」患者が運び込まれると、受け入れる病院は、止血と適正輸液(喪失した体液組成に近い補液)を行い、血圧や脈圧などを改善させる努力をします。

そして、改善が見られるようなら濃厚赤血球の輸血を行いますが、改善されない場合は、血管作動薬等の投与と大量輸血を行うのがセオリーです。

ところで、今回撃たれたシーンで、上川隆也さんが演じる「村田五郎日ノ出警備保障身辺警護課課長」が、「撃たれたのが心臓でなくて良かった」と言っているのも、確かにそうではあるのですが、太ももといえ、決して甘く見れない箇所であることは間違いないです。

今回、木村さんが真っ先に止血はしてましたけどね・・・　ただ、最後に救急車に車内で心臓マッサージを受ける場面が出ていましたよね・・・それが次回にどうつながるのか、気になります。

今回のドラマＢＧ7話で、もし上川隆也さん演じる「村田五郎」が仮に死んだ＝殉職した場合、その撃たれた箇所は、厳密にいうと太もも＝脚の付け根の鼠径動脈になるのではないかと思います。

そして、その場合には、前述のように死因は、「失血性のショック死」の可能性が高いと思います。

ただ、ドラマの設定としては、実際にはどうでしょうかね？

ここで、殉職はあり得ない気もするのですが・・・

上川さんには、あるか分かりませんが続編？も含め、「ＢＧ」に出演してほしいですね。