中国から伝わってきた冬の睡眠時のお供・・・湯たんぽは効果的な使い方をマスターすることで、身体を温めることを重視する「東洋医学」の根底の概念を発揮させることができます。そんな湯たんぽの効果的な使い方を理解することは、とくに、体の冷えからくる、何ともいえないツラさと不快感を経験している女性にとって役立つはず。
冬場(東洋医学的には暑い夏も体は冷やすのも本来NGなんですよね)の寒い夜、湯たんぽを効果的に使うことで、良質の睡眠を取れますし、その結果仕事も私生活も充実して毎日がハッピーでいられるはず・・・。
湯たんぽの効果的な使い方をマスターし、睡眠時と睡眠以外の活動している時間帯にも使うことで、効果的に時間を活用してみましょう。
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湯たんぽの効果的な使い方とは?
まず、あなたが湯たんぽを次の方法で試してみたときに「あ~気持ち良い!!」と思わず口にしてしまうほど、心地良さを感じるようであれば、あなたの体は”意識・無意識問わず”結構、冷えているはず。
まず、自分の体の”冷え具合”のチェック方法をご紹介します。
湯たんぽを太もも(大腿部)にのせてみる
どんな種類の湯たんぽでも良いので、椅子などに座った状態で、あなたの太もも(大腿部)にのせてみてください。いかがでしょうか?
もし「気持ち良い」と感じるようであれば、実は、あなたの体は冷えているといえます。そういう方は、真夏でも同様に、湯たんぽを太ももに当ててみると気持ち良く感じる方も多いはず。
この”テスト”の示すものは、意外と自分の体が冷えていることに気づいていない人も多いということ。つまり、「体の冷え」を自覚していないということになります。
朝の体温チェック
この方法は、単に体温計で体温を計るということではなく、一般的に体温を計るポイントである、脇の下の温度と体の他の部分の温度を比較するということです。
1. 朝、起床時、布団の中で、最初に脇の下で体温測定し、忘れないように書いておきます。
2. 次に、お腹の上部と下部、お尻、太もものそれぞれの温度を測定します。
3. 1.(脇の下)の温度と比較してみます。
そもそも、朝布団やベッドにいる状態(睡眠時)は、体が温かい状態のはず。ですので、もし、体の部位(お腹の上部と下部、お尻、太もも)のうちのどこかが、脇の下で計る温度よりも低ければ、そこがあなたのウィークポイント(冷えているという意味で弱点)です。
その冷えている部位を湯たんぽをはじめとしたツールで、意識的にしっかりと温めてあげる必要があります。
ちなみに、脇の下の温度は、内臓の温度とほぼ等しいといわれます。ですので、体の他の部位(お腹の上部と下部、お尻、太もも)も、できるだけ脇の下と同じ温度になるよう目指して温めてあげる必要があります。
繰り返しになりますが、湯たんぽなどを効果的に使って、自分にとって一番冷えている箇所をじっくりと温めて、できるだけ内臓の温度(脇の下で計る温度)と同じようになるようにしましょう。
あと、年齢の高い方は、免疫が低下(=脇の下で計る温度も低くなりがち)するので、湯たんぽの効果的な使い方を覚えて、体を温めましょう。
湯たんぽの効果的な使い方・当てる場所を工夫しましょう
体が冷えがちな女子が、湯たんぽを効果的に使うためには、湯たんぽを当てる場所を工夫する必要があります。よく、湯たんぽといえば「寝るときに足を温める」というイメージがあると思います。
もちろん、それも間違いではないのですが、「それでも体の冷えが改善されない」という経験はありませんか?
実は、湯たんぽで意識的に温める場所として忘れていけないのが、おしりの部分と太ももです。そして、もしできれば、お腹と二の腕も温めてあげたいところ。これらの部位の共通点は、体幹部に近く、比較的筋肉量の大きな部分であるということ。
これらの部位を温めることで、内臓に循環する血液の量を増やすことができるんですね。そして、前述のように、脇の下で計る体温と同レベルまで温めたい部位でもあります。
湯たんぽの効果的な使い方:睡眠時&それ以外の時間
前述の”テスト”で、「脇の下と他の部分すべて(お腹の上部と下部、お尻、太もも)の温度が結構違うんだけど」とか「そもそも、このチェックをするまでもなく、自分が冷え性なこと分かっているし・・・」という女性の方も多いはず。
そんな方にとっては、「じゃ~、その冷えている部位を全部温めないといけないの?」と思われるかもしれません。この質問に対する答えは「YESでもありNOでもあり」ます。
つまり、冷えている部位を温めることは必要ですが、別に同時に温める必要はないんです。
理想は、もし体の体幹に近い部分(お腹の上部と下部、お尻、太もも)全部を温めてあげたいところですが、そもそも日常生活で実質そんなことを意識するのは無理のはず。
なので、お腹の上部と下部、お尻、太ももといった冷えている部位を順番を追って温めてあげることができます。つまり、お腹に湯たんぽを当てて温まったら、お尻といった具合です。
また、温めるときには、その部分が汗をかくほど温めるのはNGです。その意味でも、一個所が温まったら、次の冷えている個所へと湯たんぽをずらしていくのは良いんですね。
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湯たんぽを寝る時以外に使う?
また、夜の時間帯は別として、いつ温めるかですが・・・
オフィスなどで仕事をしているときに、まず太ももの上に湯たんぽをのせて温めてみましょう。今は、女子力が上がりそうなかわいい湯たんぽがたくさん販売されているので、それを会社に常備しておき、椅子に座っているときに活用してみたいですね。
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繰り返しになりますが、太ももを温めたら、お腹、そして椅子とお尻に間に挟む形でお尻の部分も温めてあげましょう。
ということは、できれば、大き目な湯たんぽをチョイスすると良いということになりますね。
もし、湯たんぽがなければ・・・
そんな場合には、あのホットドリンクが入って売られている”ペットボトル”を利用してみましょう。容器自体はある程度高い温度まで対応しますが、お湯を入れるときには、安全性を考えて熱すぎない温度(40℃程度など)のお湯を入れて利用するようになさってください。
また、最近の100均は優秀で、かわいくて、なかなか手頃なサイズの湯たんぽを安価で売ってくれています。是非、時間があれば、ダイソーやセリアなどを見てみましょう。
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また、必要に応じてタオルなどでくるんで使うなどして、注意を払いたいですね♪
湯たんぽの効果的な使い方で覚えておきたいTIPS
実は、体の冷え性の人の8割は汗かきだという事実はご存知ですか?もしかしたら、あなたもそうかも・・・。
その理由は、気温に対して身体の温度調整があまりうまくできず、温度差に弱く、ほんの少しの暑さでも汗をかくというところにあります。
これらの人は、湯たんぽを使って辛抱強く継続的に温めることで、汗かきが解消していき、体もバランスを取り戻していきます。
一方、冷え性の人のうち2割にあたる人は、冷え切ってしまっていて汗もかけません。こういった傾向のある人は、とくに湯たんぽをはじめとして、かなり粘り強く体を温める努力をする必要があります。つまり、湯たんぽなどで体を温める努力をし、汗をかけるようになってきた段階で、改善が見られるようになるタイプの人です。
いずれしても、自分がどのタイプに属しているかを理解したうえで、湯たんぽでじっくりと温めてあげるようにしましょう。湯たんぽで効果がでる時間や期間は、状態や体質などにより違うかもしれませんが、あきらめずに、持続的に湯たんぽを使うことが大切ということはいえますね。
まとめ
体が冷えてしまっている状態は、とくに女性にとっては大敵といえます。免疫低下も招きますし、もし妊活中の方がおられれば、気になるはず・・・。
湯たんぽが、数百年にわたり愛用されてきた「体を温めるグッズ」だったということは、効果が高いということなんですね。実際、睡眠時にしても、便利な電気毛布などもありますが、乾燥しやすかったり、電気代もバカにならないなど、コストもかかるもの。
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でも、湯たんぽはどこでも手に入る”お湯”で温めることができ、手軽に使えるのもうれしいもの。
是非、湯たんぽを寝るときだけでなく、昼間活動している時間などにも、賢く効果的に使って冷えを撃退したいですね♪