2018年4月から新しく始まるドラマ「ブラックペアン」は、今から楽しみです!その理由は普通に考えてまず原作がすばらしい!そして、もはやジャニーズの”嵐”という枠を飛び出して確かな演技力で高い評価を生んでいる二宮和也さんの存在でしょう!
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ブラックペアン(海堂尊原作)は何がスゴイか?
今回、ドラマ「ブラックペアン」では作家の海堂尊さん(かいどう たける)の小説がドラマ化されています。
海堂 尊さんご本人は、千葉大学卒業後に、外科医と病理医を経て、今では国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所の「放射線医学総合研究所病院」に勤務されているというバリバリの現役医療従事者なんですね。
普通は、医療系の作品を書くにしても、作家というと、その分野の専門家(医者)などを取材し、それを基に作品を書いていきますが、海堂尊さんの場合は、自身の知識や体験を落とし込んでいくスタイルなので、作家としてオンリーワンで稀有な方といって良いでしょう。
実際に、他の人から聞いて専門知識をベースに小説を書いていくのと、自身の体験をベースに書いていくのでは、小説の深みやリアリティーが全く違うのは容易に理解できますよね!
特に医療系ドラマの場合、細かな表現や専門の道具に対する前後のセリフの文脈が明らかにリアルを知っていないと書けないレベルで原作に落とし込まれるので、より視聴者を作品に引き込むことは間違いないでしょう!
ブラックペアン・その意味と名前の由来とは?
で、”ブラックペアン”の意味ですが、すでに色々なサイトなどでも、書かれているのでご存知かと思いますが、ブラック(黒い色の)なペアンということになり、ひとことでいえば、ペアンは、「外科手術用の止血鉗子」を指します。
このペアンですが、外科医にとっての手術時の最大の懸念である、”手術時の出血”を止めるために開発された画期的な道具です。
ちなみに、「ペアン」という名前の由来は、フランスの外科医「ジュール・エミール・ペアン(Jules Emile Pean)」に由来します。
当時、Dr.ペアンは、腕利きの医師として知られていましたが、多くの手術を行う中で、”ある悩み”を抱えていました。
[Ce jour-là] Jules Emile Péan décède des suites d’une pneumonie, le 30 janvier 1898 https://t.co/rhb18n1ptV #APHP pic.twitter.com/PE6dhrQBd9
— Musée de l’AP-HP (@MuseeAP_HP) 2016年1月30日
当時の外科医は、一般的に大きな動脈は縫合糸で結紮し、小さな血管は圧迫や焼灼といった方法で止血していました。
しかし、医学の進歩とともに、外科手術はより大規模にかつ体内の深部層へ切り込む手法が多くなり、”手術で動脈を切る”機会や回数が増えていきました。
すると、外科医は、その手術内容によっては、手術箇所つまり自分の手元が大量の出血で覆われてしまい、自分が何を行っているか分からなくなるケースが起こりました。
そんな中、その悩みを解決すべく生まれたのが、Dr.ペアンが生み出した止血鉗子で、それが後に「ペアン鉗子」と呼ばれるようになりました。
JULES-ÉMILE PÉAN: Creature? I’ve a mate for you. What d’you think? #advancedmedicine #pokemonster #Frankensteinplay pic.twitter.com/3xjk1gePw3
— Diane Magras ⚔ (@dianemagras) 2014年10月31日
ちなみに、この「ペアン鉗子」が開発されたのが1862年でした。ですので、「ペアン鉗子」の歴史としては、約160年くらいでしょうか・・
いずれしても、「ペアン鉗子」の登場は画期的で、手術において、動脈の出血を「ペアン鉗子」でしっかりと止めて、その動脈を1本ずつ結紮するという、現代医学の手術方法の基礎となったわけなので、Dr.ペアンの医学への貢献は大きいですね♪
こちらの動画では実際のペアンの握り方と使い方を説明していますが、右利きでも左利きでも容易に使えるよう設計されていることが分かります。
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そして、このドラマ”ブラックペアン”の中では、とある「ペアン鉗子」が、なぜ”ブラック”なのか、その色、素材が、このドラマの鍵を握る部分となります・・・
外科医・渡海(二宮和也)の性格とは?
ドラマ「ブラックペアン」の主人公である、二宮和也さん演じる渡海征司郎とはどんな性格なのでしょうか?
これは、二宮さんの性格ではなく、”外科医・渡海の性格”という意味で、「一般論」です・・・
医師により、どの科目かによってある程度”性格的な傾向”があるといわれています(あくまでも傾向であってすべての医師がこれに該当するわけではありません)。
たとえば、内科系の医師は「穏やか」で「理論派」が多いといわれています。なんとなく分かる気がしませんか? 比較的、説明するにしても丁寧に理論立てて説明してくれそうな気がします。
で、一方、外科医はどうかというと・・・
実際の医師たちからは、”外科系=体育会系”というイメージで見られるほど、お酒を良く飲み、体育会のノリの良さが特徴となっているようです。
また、比較的、性格的にアバウトな人が多いともいわれます。
で、、同じ外科でも「形成外科」は、やはり細かくて凝り性の人が多いそう。これもなんとなく分かる気が・・・
さらに、脳外科医は、また独特な性格的な傾向が・・・
脳外科医が他の医者と異なるのは、その守備範囲の広さ。
脳外科医は、外科の中でも珍しく、一人の患者さんに対して一人の脳外科医が初診から検査、オペ、あげくの果てには、緊急から慢性までのすべてを診るのがその特徴。
なので、かなりハードな業務を強いられます。で、その結果、慢性的に疲労して、余裕がない ⇒ 睡眠不足 ⇒ ストレス過多 ⇒ ”変人化”という流れをたどったりします。
ですので、脳外科医には比較的「変人」と呼ばれる医師が多いのも特徴。
でも、繰り返しになりますが、これらの性格的な部分はあくまでも、傾向にすぎないので参考まで・・・
実際、ドラマの中での二宮さん演じる”渡海征司郎”は、外科医ではありますが、性格的に細かそうですし・・・ ただ、ドラマで設定されている”渡海征司郎”の性格は、「傲慢で孤高の天才外科医」。
なので、みんなでガヤガヤというタイプではないにしても、もしかすると体育会系的な部分が性格も根底にありつつ、”孤独とマイペースを好む性格”がより強く表れているのかもしれません。と思いつつドラマを見ていましたが、ドラマでは、クセの強い演技でしたね。あそこまでの悪ニノは振り切れていて最高ですね!
まとめ
「ブラックペアン」は、 「チーム・バチスタの栄光」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」といった作品を生み出した海堂尊さん(かいどう たける)の小説が原作です。
今回、ドラマが実際にはじまり、すでに引きつけられています。♪
ドラマの二転三転するシナリオ、各キャストが、これからも演技で”人間の心の奥深さ”などをどう表現するか楽しみです。
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