嗅覚捜査官は実在or架空?原作との違い&嗅覚スゴイ人の適職も|スニッファー嗅覚捜査官3/21

「スニッファー 嗅覚捜査官」は、犯罪コンサルタント・華岡を演じる主演の阿部寛さんと刑事・小向を演じる香川照之さんのコンビで犯罪に立ち向かうドラマですね。(スニッファー 嗅覚捜査官 スペシャル3月21日)

引用元:Instagram

個人的には、練り込まれたシナリオとストーリーはもちろんのこと、それを体現している迫力満点のカメラワークや綺麗な映像も見逃せないポイントだと思いますし、それらがよりこの作品のクオリティを引き出していると思います!

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スニッファー嗅覚捜査官とは?

そもそも、「スニッファー嗅覚捜査官」とは何かといいますと・・・

”スニッファー”とは、英語の単語”sniffer”のことです。意味としては、「かぐ人、(ガスなどのにおい)探知機」などです。

ですので、「人間におい探知機」のような役を阿部さんが演じるわけですね。

これだけ聞くとなんとなく笑いがこみあげてきそうなんですが、実際、原作にしても、日本版「スニッファー嗅覚捜査官」にしても少しのコメディ要素が入っているのもポイントで、それがまたこの作品の魅力を引き出していると思います!

もちろん、このドラマでは、「阿部さん(華岡)が嗅いだ”におい情報”をもとに相棒の香川さん(小向)が推理を働かせて解決していく」というスタイルではなくて、まずは阿部さんの深い洞察と推理があってのもの・・・そこが見どころですね。

この2人の出演の作品であれば面白いことは間違いないですよね!

もちろん、「スニッファー嗅覚捜査官」のような人は、現実世界には実在していません

ウクライナ(原作)版と日本版の違いとは?

「スニッファー 嗅覚捜査官 」は、もともとはウクライナで放送された同名のドラマ(THE SNIFFER)のリメイク版なんですが、日本版と比べて共通項はもちろんのこと、いくつかの違いもあります。

どちらも異常な嗅覚の持ち主で、深い洞察力と推理力を兼ね備えた人物という共通点はもちろんなのですが・・・

The Sniffer. Trailer (English Subtitles)

たとえば、ウクライナ版では、主人公は私立探偵という役柄ですが、日本版では阿部さん(華岡)は”犯罪コンサルタント”という役柄です。これは、国柄の違いというか文化的な背景の違いがあるかもしれませんね。

日本で、私立探偵というと若干うさん臭い感じがしますし、そもそも警察と協力して捜査というケースは、まーほぼないんじゃないでしょうか?

もちろん、”犯罪コンサルタント”といっても、個人的には、”コンサルタント”と名のつく職業に対して、やはりそれなりのうさん臭さは感じるのですが、アメリカのこの手のドラマには”犯罪コンサルタント”という職業が登場してくることもあるので、今回の「スニッファー 嗅覚捜査官 」では、アメリカ側に寄せて製作しているのでは?と思います。

また、日本版とウクライナ版のもう一つの違いは、「鼻栓」の形状と種類ですね。オリジナルはプラスチック製のもので、それをいつも専用ケースに入れて持ち運んでいましたが、日本版(NHK)は、なんともゴツい金属製のものを使用していますね。

それを鼻に突っ込むスタイルが阿部さんですね。

安部寛(華岡)の”嗅覚”は常人の何倍?

「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)に登場する、阿部さん演じる華岡の嗅覚は、ドラマの告知では、「犬以上(?)の嗅覚」の持ち主とありましたが、ま~それは少し大げさとして、犬並みの嗅覚を持っているとしましょう。

では、安部寛さん演じる華岡の”嗅覚”は、一般の人間の何倍なのでしょうか?

これは一般論になりますが、そもそも犬の嗅覚は、人間の100万倍以上といわれ、犬種やそれに伴い鼻の形状によってもその嗅覚の能力は違います。

形状が関係している理由ですが・・・人間はみな同じ鼻の形をしていますよね。体型などに応じてある程度の大きさの違いはあるものの、鼻の穴は2つですし、そこまで極端に大きさの異なる人はいません。

仮にある程度鼻の大きさが違っていても、嗅覚には違いがありません。

しかし、犬の場合には、その嗅覚の良し悪しを左右するのは、鼻の中にある「嗅粘膜」の面積。「嗅粘膜」のヒダが多く、その面積が広いため、人間に比べて、においを感知する能力が高いんです。

そして、においの分子を集め脳へ情報を送る役目を果たす「嗅細胞」が多く、かつそれらのひとつひとつの細胞の感度が人間に比べて高いため、人間をはるかに上回る嗅覚を嗅覚を持っているわけです。

もちろん、犬の嗅覚は人間に比べて鋭いのですが、「じゃー人間の100万倍距離は離れていてもにおいを感知するか」というとそういう単純な話ではありません。

むしろ、犬に関してはにおいを「嗅ぎ分ける」能力が高いといった方正確だと思います。

でなければ、「固有」の臭いをかぎ、その臭いを記憶し、他のあらゆる臭いが存在する場所を歩きつつ、やがて「固有」の臭いを発する場所にたどり着く能力が必要な”警察犬”になれませんよね。

話を戻して、安部寛さん演じる華岡の”嗅覚”は犬並みとすると、これはハンパない嗅覚ですね。

実際に、原作でもNHK版でもそうですが、「スニッファー 嗅覚捜査官」では、ごくわずかな臭いから、それが何か、どこから発している臭いなのかを推理し、事件解決につなげていますよね。つまり”「嗅ぎ分ける力」+「推理力」”がスゴイということですね。

ちなみに、原作では主人公が飛行機に乗ったときに、同じ飛行機に乗り込んできた犯罪者の腕に貼り付けられていた湿布状の包帯の下にさらに貼られたごく小さなプラスチック爆弾を嗅ぎ分けているシーンがありました。もはや、犬以上かもしれませんね・・・

ただ、普段からその嗅ぎ分ける能力を発揮させてしまうと色々と不都合でアレなのと、その嗅覚を明敏に保つために、「鼻栓」をしておくということですね。

安部寛(華岡)並みの嗅覚の持ち主はいるか?適職は?

まー結論から言って、こういった人はいないんじゃないでしょうか? いたら今頃大騒ぎですよね(笑)。

ただし、嗅覚(嗅ぎ分ける力)が一般人に比べ、特別に高い人はいます。

それらの人がどれくらいスゴイ嗅覚を持っているかというと・・・・

たとえば、だれかの家に遊びに行ったとして、その家が築何年かを当てることができたり、だれかの髪や身体から漂ってくる香りで、使っているシャンプーやボディーソープの種類が分かったり、落し物を嗅ぎ分けることができたり、職場や学校のトイレの個室で前に誰が入っていたかが分かったりします。

でも、やはりここで注目したいのは、距離の離れたところでも嗅ぎつける能力ではなく、あくまでも「嗅ぎ分ける能力」が高いんですよね。

そして、自分の過去に嗅いだことのある臭いのデーターベースと”参照”して、その臭いが何かを当てる=推理力と記憶力、思考力も大事ということですね。

では、これらの人の適職が何かというと・・・

やはり、「臭気判定士」ではないでしょうか。

「臭気判定士」は嗅覚測定法を行うためのれっきとした国家資格です。その主な業務内容は、全国で発生する”悪臭苦情”を解決するため、工場や各種事業所から発生するにおいを測定するというもの。

今の時代、意外とニーズの高い仕事なんです。。。

また、その嗅ぎ分ける能力を生かして、アロマ、香水や各種飲料(紅茶、お茶、コーヒー等)の開発に関係する仕事などにも従事できるかもしれません。

まとめ

「スニッファー 嗅覚捜査官」では、その嗅覚を生かしての活躍を描いています。これは、ドラマの中なので、事件解決にその能力を生かせてよかったという話になっていますが、実際に、犬並みに嗅覚が良いと不便なことも多々あります。

臭いに敏感な人は、満員電車で他人の汗の臭いや体臭が気になって、気分が悪くなるなど・・弊害も大きくツライんです。

もちろん、それを自分の適職に落とし込めて活用できていればまだ良いですが、何事も過ぎるとツライこともあるかもしれませんね。

それはさておき、「スニッファー 嗅覚捜査官」は、そのストーリーも役者たちの演技も素晴らしいので、是非楽しみたいものですね。

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