かつては、天才音楽プロデューサーの名をほしいままにした小室哲哉さんが、引退を表明しましたね・・・
この決断に至ったのは、小室さんの59才という年齢も影響したのかもしれませんし、もっと若ければまた違う結論を下したかもしれません。
さらには2008年には詐欺容疑で逮捕されましたが、それがなければ今回のような結論に達してはいないかもしれませんね。
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小室哲哉・ピーク時の年収は?
そんな小室哲哉さんですが、ヒット曲を連発していた1990年代中頃は、つまり「全盛期」には、その年収は20億円に達していた!といわれています。
しかし、他の一時的に大きな成功を収めたアーティストの場合のように、1998年頃には、そのブームも終焉し、その後は自身の散財と度重なる事業失敗で、困窮するようになりました。
当時、小室さんは、借金返済に苦しんでおり、ついには自作した曲の著作権を”売却”して資金をねん出することを思いつきます。
そして、関西在住の個人投資家の男性に、全著作権を10億円で買わないかと持ちかけることに。
その交渉が成立し、手付け金として、小室さんには5億円が支払われたものの、すべての著作権が小室さんのものにあるわけではなく、著作権の一部は、レコード会社などにあることがやがて判明。
小室さんは慰謝料を含む解決金6億円をその個人投資家に支払うことができず、やがて告訴されて、逮捕される流れになりました。
しかし、2009年に執行猶予5年という判決を受け、その後小室さんは気持ちを改め、2010年からは音楽活動を再開し、順調に回復の道を歩んできました。
小室哲哉の今回の件は日本の未来の象徴?
今回のケースでは、小室哲哉さんが、看護師の方との「密会&浮気疑惑」を報道され、それを受けて引退という流れになりそうですが、世間の反応はどちらかというと同情的なものも多いです。
それは、小室さんの置かれている状況を見ると理解できます。70-80代の高齢ならまだしも、妻KEIKOさんはまだ40代。
しかし、KEIKOさんがくも膜下出血で倒れた後の状況はというと、必死なリハビリを続けるものの、すでに6年以上に渡って厳しい闘病を続けています。その出口の見えない状況はかなり小室さんに重くのしかかっていたと思います。
また、小室さんいわく、KEIKOさんの状況が「女性というよりは女の子になった」、「音楽にも興味がなくなってしまった」、「大人の女性に対してのコミュニケーションが日に日にできなくなっている」と述べるなど、その言葉の端々に小室さんの苦悩や苦しさが表れています。
これから、日本はますます高齢化社会が進み、高齢者が高齢者を介護する状況がより一般的になることは間違いないでしょう。
ですので、今回の小室さんのケースも、高齢者の介護ではないものの、長引く介護のつらさなどの面では共通項も多く、ある意味これからの日本を象徴することなのかもしれません。
こういった状況におかれてみないと分からない心情もあるのかもしれません。
小室哲哉・引退後の収入&生活は?
今回の小室哲哉さんの引退をうけて、その収入や生活はどうなるのでしょうか?
今回、記者会見の中で小室さんは、「音楽の道を退く」とはっきりと明言しました。
つまり、今携わっている複数のプロジェクトはきちんと責任を果たすものの、自発的な音楽活動はもう行わないという意味でしょう。
小室さんは、実際のところ、最近は順調な活動を続けてきていました。ですので、それらのプロジェクトを完了させるために、一定の時間が必要と思われます。
それで、小室さんが語る引退は、「徐々にフェードアウトしていく形での引退」になるのではないかと思います・・・
小室さんというと、あれだけのヒット曲を生み出した方です。ですので、前述のように、著作権の一部は、レコード会社などにあるとはいっても、自身の著作権からの一定の印税収入が見込めるはずです。
といっても、小室さんに関しては、過去にavexにかなりの借金を肩代わりしてもらったことや、「著作権の多くを差し押さえられて、失った」という話もあったので、今後、小室さん自身にどの程度の印税収入が入る仕組みになっているかは不透明です。
ただ、一般論でいえば、自身で作詞作曲をしているアーティストのケースで、印税について説明すると・・・
著作権印税
アーティストでいう印税収入についてもう少しご説明すると・・・
たとえば、過去、小室さんの時代は、曲を売る時のメインの媒体はCDの時代でした。
今でこそ、CDが売れない時代とはいわれますが、仮にCDで考えた場合、著作権印税は約6%と決まっています。
そこからJASRAC(日本音楽著作権協会)への手数料約7%、更に歌手がプロダクションに所属していればマネージメント料としてプロダクションに20%~50%程度が引かれ、その残りが著作者へ入る仕組みといわれています。
分かりやすくいうと、もし1,000円のCD一枚が売れた場合には60円が著作者に入ります。
ですが、通常、CDには数曲は収録されているので、その曲数で割り、かつ作詞家と作曲家に分けられる形で配分されます。
ただし、全盛期の小室さんは、ほぼすべての曲の作詞作曲を手掛けていたので、もし小室さんがそれを受け取れることを前提で、となると、その丸々60円が小室さんサイドに入るわけです。
アーティスト印税
さらに、「アーティスト印税」というものがあり、これはCDに収録した際に歌唱や演奏で携わった人に支払われる印税といわれます。
これに関しても、「globe」のように小室さん自身が演奏しているケースも多かったですから、決して小さくはないと思います。
なお、「アーティスト印税」に関しては契約内容によってまちまちで、新人の場合が0.5~1%程度、著名なミュージシャンであれば、3~6%といわれます。小室さんの場合は、いわずもがな著名なミュージシャンですから、この部分も相当な割合ではないかと思います。
さらに、カラオケで歌われた場合でも、通称「カラオケ印税」といわれる印税が発生します。
それを次でご説明します。
カラオケ印税
カラオケ印税の計算方法ですが、カラオケBOX店がJASRACに対して、部屋面積分に基づいて算出した著作権料を支払うかたちになります。
ちなみに、ざっくりではありますが、一般的には、カラオケで1回歌われるごとに約5円の印税が著作者(=この場合は小室さん)に支払われるといわれています。
ですので、小室さんの生活そのものは、あれだけの実績を残された方なので、もしきちんと印税を受け取れるとすれば、「印税収入」でかなり成立するのでは?と思います。
ちなみに、比べてはいけないですが、高橋ジョージさんのケースをとってみると・・・
高橋さんが作詞作曲を手がけ、1993年に220万枚を売り上げたTHE虎舞竜の曲『ロード』・・・ 今でもこの曲の印税・約1200万円が、毎年、高橋さんのもとに入ってくることを以前話されていました。
話を戻して、小室さんの場合には、その売れ方はスゴかったですから、もし自身の著作権からの印税をしっかりと受け取れるとすると、相当なものではないでしょうか。
まとめ
今回の小室さんの「引退表明」に至ったケースを見ていると、一番の本人の心情としては「もう精神的にも感情的にも疲れきった」ということじゃないかと思います。
あれだけ音楽の才能に恵まれ、一時代を築いただけに非常にもったいない気がします。これから、一気に気力を失わなければ良いな~と心配しています。
もちろん、小室さんの場合、普通に考えれば、収入的な面では、各種の印税収入もあると思うので、ぜいたくな生活をしなければ、十分に食べていけると思います。
ただし、前述のように、過去の経緯からして、小室さんがその自身の著作権から、どの程度の印税を”今でも”受け取れる仕組みになっているかは不透明です。
以前、一部報道にもあったように、「avexがかなりの借金を肩代わりし、小室さんは細々としか給料を受け取っていない」という可能性もあり、仮に印税といっても、全く、あるいは自身の作品の一部に相当する部分しか受け取れない可能性もあります・・・
ただ、それは別としても、個人的には、小室さんは一時期の日本の音楽史を変えるほどの才能を発揮された方であることは間違いないので、個人での音楽活動を続け、是非、将来また小室さんの音楽を聞かせてほしいと思いました。
そして、小室さんの提供してきた曲でインスパイアされて育ってきたファンや世間がそれを望んでいるんじゃないでしょうか?
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