全国の花火師たちが、磨いたその腕を振るう場・・・それこそ「大曲の花火」です。この全国花火競技会の優勝賞金やどんな花火が高得点を取れるのかをご説明します。
「大曲の花火大会」はなぜスゴイ?
秋田県大仙市の「大曲の花火」(全国花火競技会)は、全国の腕のある花火師たちが終結して、それまで長年磨き上げてきた技術や創意工夫性を花火に込めて、発揮する競技会です。
そして、それら花火師たちの打ち上げる花火を見物しようと毎年全国各地から大勢の観光客がやってきます。
では、なぜ「大曲の花火」(全国花火競技会)に出場する花火師たちには気合いが入っているのかというと、優勝者した花火師は、花火業界とって最高に名誉な賞である内閣総理大臣賞を獲得することができるからです。
ちなみに、内閣総理大臣賞を授与される全国花火競技大会は、この「大曲の花火」を除けば、土浦全国花火競技大会しかありません。日本全国で2か所のみということになります。
ですので、全国の花火師たちが、毎日絶え間ない努力をしているのは、まさにこの名誉ある賞を獲得するためなんですね。
「大曲の花火」(全国花火競技会)優勝賞金は?
さて、「大曲の花火」(全国花火競技会)の内閣総理大臣賞・優勝賞金はというと、創造花火の部(100万円)、芯入割物の部(20万円)、自由玉の部(20万円)となります。
ちなみに、昼花火の部は賞金15万円ですが、昼花火が内閣総理大臣賞の審査対象になったのは、2017年からなので、まだ新設されたばかりの部ということになります。
また、内閣総理大臣賞を獲得した煙火店には、翌年の大会で特別プログラムが用意され、そこで花火を打ち上げる権利が与えられます。
ところで、直近3年間の最高賞の内閣総理大臣賞を受賞したのは、以下の通りの企業となります。
2015年 | イケブン | 静岡県 |
2016年 | 野村花火工業 | 茨城県 |
2017年 | 野村花火工業 | 茨城県 |
「大曲の花火」の見どころ&採点ポイント
「大曲の花火」の見どころ&採点ポイントは3つあります。
まずひとつ目の「昼花火」。これは、煙竜や煙菊で行われる競技で、赤、青、黄色といった色煙を使い、昼間の空に色彩豊かな模様を描くというものです。いかに鮮明な色彩の模様を描けるかがポイントとなります。
二つめが、「創造花火」です。その名のとおり花火師たちの創意工夫の力やそれを体現する技術が求められます。打ち上げた後、一度開花し、さらに遅れていくつもの花が咲く「千輪」は見ごたえタップリです。また。星がゆっくりと下へとたれてくる冠菊なども要チェックポイントです。
三つめが、「割物花火」です。割物花火とは、同心円状に真円を描く菊型花火を指しており、この競技会では、四層以上の円を描く花火が対象となっています。ちなみに、競技会で高得点をとれるのは、真円で開花した後、一斉に消えるものです。このあたりもチェックしてみましょう!
ちなみに「創造花火」のルールに関しても細かな規定があり、アナウンス終了後2分30秒以内で、筒の本数150本以下という規定があります。また、そのうち5号玉筒は30本以下、4号玉筒は50本以下という規定も・・・
いかに花火師たちがその技術を結集してこの大会に賭けるかが分かりますね♪
まとめ
全国の花火師たちが終結して、その腕を競う「大曲の花火大会」(全国花火競技会)は、そこに出場する企業にとって集大成でもあり、ある意味、自社の宣伝の場でもあります。
なにせ1日で80万人もの観客の前で、自社の製品を披露することができるわけですよね。花火師たちにとっては気合いの入る一日であることは間違いありません!
引用元:インスタグラム
ちなみに、この「大曲の花火大会」(全国花火競技会)に出場する企業に花火の打ち上げを依頼する場合、約90日前に見積もりや依頼の相談をする必要がある企業が多いようです。
ここで、お気に入りの企業の花火を見かけたら、自社のため、地域での花火大会のために依頼してみるのはいかがでしょうか?
是非、大曲の花火大会(全国花火競技会)を堪能したいものですね♪
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大曲の花火大会(全国花火競技会)の優勝賞金は?見どころは?