エンゼルスの大谷翔平選手が右肘靱帯を損傷してしまい、早くも戦線離脱のニュースは、かなりショックでしたね!
特にワールドカップロシア大会での日本代表の現在の状態など、スポーツ界であまり良いニュースのない昨今、大谷翔平選手の活躍を見ながらのごはんが美味しい方もいたはず。
大谷翔平選手が今回、手術は見送り、右肘靱帯損傷へのPRP注射での治療を行い、経過観察をするようですが、果たして成功するのか失敗し、手術へ踏み切る可能性もあるのでしょうか?
大谷翔平のPRP注射の治療は成功か失敗か?復帰期間は?
まず結論からいうと、個人の意見ではありますが、PRP注射で手術なしで戦線復帰できかどうかですが、結果的に手術に踏み切る確率・可能性が7割ほどあるのではないかと思います。というか、手術をせざるを得なくなる可能性が高いと思います。
その根拠ですが、まず1点目として、大谷翔平選手は、今回のPRP注射での治療は2回目となります。
先回のPRP注射での治療は、2017年10月に行われました。その時には、やはり右肘の内側側副靱帯を損傷が原因でした。その際には、治療後の経過は順調で本人も「状態は、今はいいので。キャッチボールもそこそこやれている」と話していました。
問題は、日本で使っていた公式球でもやはり右肘の内側側副靱帯を損傷し、そして今回メジャーのボールでもやはり右肘靱帯を損傷してしまったという事実です。やはり肘に相当負担が来ていたはずで、とりわけ大谷翔平選手がメジャーの舞台で多投するスプリットは、相当に肘に負担をかけるはず。
やはり今回が2回目の肘を痛めていることで、先回と同じように簡単に復帰できない可能性があり、現在は、PRP注射での治療を行っているものの、今後の現役生活を見据えてトミー・ジョン手術の可能性はそれなりにあると思います。
2点目として、今回の右肘靱帯損傷の損傷度が「グレード2」であるという事実。
ただ、「グレード2」といってもそれが経度のものなのか、あるいは「グレード3」に限りなく近いものなのかで変わってきますが、”損傷度が大きい=「グレード」が高い”とPRP注射では高い効果が得られず、手術がベストという話もあります。
これらを踏まえて、いずれにしても大谷選手が手術に踏み切る可能性は高いと思います。
もちろん、手術を選択せずに、PRP注射で早期に復帰できることを願っています。でも、そのためには、今回の肘の損傷度が「グレード2」の軽度のものであってほしいですね。
PRP注射を選択した場合には、”順調にいけば”2か月ほどで戦線に復帰できる可能性が高いかと思います。
しかし、もし順調にいかない場合には何度もPRP注射を打つ必要があり、その復帰時期は伸びる可能性も・・・。
PRP注射での治療法を受けた他の野球選手は?
PRP注射での治療法については、やはりなんといっても、マー君こと田中将大選手が受けたことで、一気に一般的な認知度が上がったといって良いでしょう。
ちなみに、田中将大選手がPRP注射での治療を受ける事態になったのは、2014年の夏のことでした。その年の7月に、右肘靭帯の部分断裂と診断された田中選手は、靭帯再建手術「トミー・ジョン手術」を回避し、このPRP注射での治療を選択し、約2か月後に戦線復帰しています。
そして、現時点まで約4年間”肘が持って”いるので、このときの選択が当たったといえるでしょう。
さらに、田中将大選手の”成功例を目の当たりにして?”、その翌年2015年に、やはりPRP注射での治療を選択した選手として、日本プロ野球の糸井嘉男選手がいます。
糸井嘉男選手は、慢性的な痛みで悩んでいた左膝の古傷に対して、PRP注射での治療を実施。翌次シーズンには、盗塁王獲得や7度目となるゴールデングラブ受賞など見事カムバックを果たしたという点では成功といえますね!
ただ、糸井選手の場合には、なんと膝に40本もPRP注射をする羽目に。さらにその治療の際の痛みも相当なものだったとか・・・。
無痛とはいかない治療法でもあるんですね。とくに、膝への注射は想像しただけで痛そうですね。
ここまでは、PRP注射での治療が”ハマッた”ケースです。
一方で、2017年に、PRP注射での治療を受けたのが、当時、右肩炎症で故障者リスト入りしていたMLBの岩隈久志投手(シアトルマリナーズ)。
しかし、岩隈久志投手の場合には、この治療が合わず、結局、手術に踏み切ることになりました。
しかし、岩隈投手の場合には、後日、実際に肩を精密に調べた結果、一部の肩関節に壊死が見られるなど、相当に重症だったことも判明。
ですので、PRP注射での治療は、比較的軽度な状態で行うことで、より効果を発揮し、重症化している場合には、その効果があまり得られないということもいえそうです。
大谷翔平・今後どうする(どうなる)?
PRP注射での治療は、確かに実際にメスを入れる「靭帯再建手術=トミー・ジョン手術」に比べ、身体の負担は少なく(トミー・ジョン手術は自身の足の不要な靱帯を移植して行う)、手術復帰までの期間は短く済みますし、トミー・ジョン手術のような壮絶なリハビリも必要ではないことから、一見身体に負担が少なく簡単な治療法に見えます。
実際に肘や膝、肩などを故障し、手術ではなくPRP注射での治療をまず行ってきた選手たちは、前述の点以外にも色々な計算があるのでしょう。
安易に手術をせず、まず、故障個所へPRP注射での治療を行うことで、将来どうしても手術に踏み切らねばならないときのために、トミー・ジョン手術をオプションとして取っておける)ということも大きいかもしれませんね。
もちろん、PRP注射での治療が上手くハマれば、戦線復帰を早めることができ、かつ復帰後好成績を収めることができれば、収入の向上と安定にもつながるでしょうし、自身の商品価値も落とさずに済むという点もあるのかもしれません。
おまけに、エンゼルスの大谷翔平選手は、まだ若いです。PRP注射での治療をまず試してみてからという気持ちも分かりますね。
が、仮にPRP治療で復帰できても、今のようにあれだけの速球と肘に負担をかけるスプリット多投をやめなければ、やがて手術になる可能性は高いんじゃないでしょうか?
そしてやはり二刀流のツケも来ていることは十分に考えられます。
個人的には、今後投球を見直し、さらに身体に無理のない使い方をチームが見つけることで、可能なかぎり怪我がなく、元気なプレーを見せて欲しいと思います。
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