いや~真夜中に驚くべきニュースが飛び込んできました。あのシアトル・マリナーズのイチロー選手が、3日付けで、「球団チェアマンの特別補佐」というポジションへの異動する旨の発表が行われました。
この発表には2つの大きなポイントがあり、まず引き続きチームに帯同して特別補佐就スタッフとして、本拠地のゲーム、遠征試合にも同行して練習に参加すること、そして引退ではなく、来季以降も出場可能であるという異例すぎるものとなっています。
でも、いくつかの「?ポイント」があります。チームのフロントに加わりつつ引退(今のところ)ではない・・・。しかも今季は試合には出場しないという流れに関してです。
そもそもイチローの就任した特別補佐とは何でしょうか?そのあたりを調べてみました。
関連記事 ⇒ イチロー実質引退(特別補佐アドバイザー)の理由は何・なぜ?目(動体視力)の衰え?それとも・・・
イチロー 引退後生活・今後どうなる?驚愕の年金・収入(年収)&財産とは?
イチロー・マリナーズ特別補佐就任は何?実質引退か?
で、起こる疑問がイチロー選手の特別補佐就任が実質引退なのでは?という点です。
この点は、アメリカ側の報道を見るとある程度分かりやすいです。
Well, *if* yesterday was #Ichiro‘s last home game as a Mariner (who knows what will happen next year, really), I’m glad I got to be there. どうも有難う御座いました, #イチロー. ⚾️ pic.twitter.com/bJtarMEOvM
— Lindsey Wasson (@lindseywasson) 2018年5月3日
たとえば、MLBのサイト「SBNATION」などでは、「Ichiro retires from playing (for now) and joins the Mariners’ front office」というタイトルで報じています。直訳すると「イチローは(今をもって)選手として引退し、マリナーズのフロントオフィスに加わる」ということになります。
はっきりと引退=retiresの単語を用いて、イチローの今回の報道は実質の引退であると報じています。
イチローの今回の特別補佐就任が引退ではないと語っているのは、あくまでもイチローの代理人など、イチローサイドの人々であることが分かります。
たしかに、今回のマリナーズと結んだ特別補佐としての契約内容には、今季は試合には出場しないにもかかわらず、来季イチローが試合に出られるともあります。
しかし、これはあくまでも、マリナーズが今季すでに成績が芳しくないイチロー選手を試合から外して、貴重な25人枠をイチロー選手ではない選手のために確保して、集まりつつあったファンや周囲などの批判をかわしつつ、イチロー選手の面子とプライドも守ったかなり苦肉の策ともいえる契約に見えます。
ですので、このような(特別補佐)契約は、かなりレアなものといって良いでしょうし、イチロー選手クラスのレジェンドでなければ結べないものでしょう。
イチローの就任した特別補佐・仕事は?
今回、イチロー選手が就任した特別補佐の仕事ですが、チームはこのような説明をしています。
「イチローはマリナーズのメジャーリーグスタッフ、ハイパフォーマンススタッフ、フロントオフィスとも協力して業務にあたる。外野手、走者、打者として、得た経験をもとに(チームを)補佐。選手や球団関係者への助言も行う」
出典元:The page
いわゆるアドバイザー契約であり、チームへの各種助言を行うようなポジションとなりそうです。
そして、「生涯契約」という話も出ていますので、チーム側としてイチロー選手の価値を非常に高く評価していることが分かります。
シアトルマリナーズというチームにとっては、イチロー選手はもはや「ザ・チームの顔」と言っても良いでしょうし、実際リビングレジェンドでしょう。いわゆる「いるだけで価値がある」存在なのでしょう。
ですので、最大限敬意を払った契約であり、扱いだと思います。
まとめ
個人的に思うのは、今シーズン始まる段階で、イチロー選手もチームも実はここまで話し合った上で契約を結んだのではないか・・・と思います。
じゃなければ、イチロー選手は、今季最後の試合となった2日(同3日)のアスレチックス戦(9番・左翼で先発出場&3打数無安打、1四球1得点)終了後、あんなに笑顔ではいられなかったと思います。
Thank you, Ichiro. pic.twitter.com/Lpla1hqzrJ
— Mariners (@Mariners) 2018年5月3日
また、これまでイチロー選手の今季の成績が振るわないことで生じていた批判の声に対して冷静だったチームの状態からもそれが伺え知れる気がします。
ただ、シアトルマリナーズというチームにとっては、まさにチームの顔ですから、イチロー選手現役最後の年をこのチームで過ごすことができたのは、イチロー選手にとっても幸せだったんじゃないでしょうか。
関連記事 ⇒ イチロー実質引退(特別補佐アドバイザー)の理由は何・なぜ?目(動体視力)の衰え?それとも・・・